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『レッドデッドリデンプション2』(RDR2)はなぜ面白くないのか

GTA』でおなじみロックスターゲームスの新作『レッドデッドリデンプション2』(RDR2)が発売されたが、本作の評価については賛否が割れている。Amazonのレビューからざっと引用するなら以下のような意見が集まっている。

<賛>
・これほど細部の細部まで作りこまれたゲームは初めて
・没入感が凄い。まるでこの世界に自分がいるよう
・ゲーム的な不自然な動きや挙動を極力なくす努力や技術力はとても素晴らしい
<否>
・前作のようなワクワク感やハラハラ感がない
・すべてを吹き飛ばすほど操作性が悪い、もっさり
・ファストトラベルが無いに等しいため70%くらいは移動時間

総じて「リアルを極限まで追求したゲームデザイン」が受け入れられるか否かに集中している。ゲームデザインを中心としたレビューはこちらのブログに見事にまとめられているのでここでは言及しない。

arcadia11.hatenablog.com


ちなみに私は本作をチャプター3でプレイを止めた。確かに操作性はよくないし、ファストトラベルも使えない。ただそれは慣れるものだし、荒野を走ることで様々な発見があるのはオープンワールドゲームの醍醐味でもあるはずだ。しかしそれでも私のモチベーションが継続しなかった理由はたったひとつ、「ストーリーが面白くない」からである。

 

■あなたはゲームに何を求めるか
私がビデオゲームに求めている要素のひとつに「インタラクティブな圧倒的映像作品」であること挙げられる。レトロゲームで止まっている人はよく「映画でいいじゃん」と言うがそれは根本的に違う、同じ映像作品でもプレイヤーに介入させながら20時間程度の大ボリュームシナリオを追体験できるのエンターテインメントはビデオゲームしかない。
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RDR2は、GTAが紡いできた箱庭系クライムアクションからリアリティを追求した作品である。面白いキャラクターもブッとんだミッションも出て来ず、淡々とおつかいや強盗を遂行するだけだから私が求めているものとは合わなかった、ただそれだけの話だ。

■『GTAV』という化け物
本作のプレイヤーの多くが『GTAV』をプレイ済みだと思う。『GTAV』は記録的にも内容的にもオープンワールドゲームの頂点を極めた作品である。しかし私が当時プレイしていた時にこういう感情がよぎることがあった「でもこれゲームデザイン変わってなくね?」と。振り返ると『GTAV』が同じゲームデザインでもプレイヤーを楽しませてくれたのはキャラクターの濃さやミッションの派手さだった。特に3人の主人公を切り分け、彼らの人生が交わっていく過程とその結末にプレイを進める意味(追体験の価値)があった。ハードの進化による物量増加はあくまで付加価値でしかない。
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オープンワールドの変革
『GTA4』('08)→『RDR』('10)→『GTAV』('13)→『RDR2』('18)という10年でオープンワールドゲームは変わった。『セインツロウ』『マフィア』のような亜種に始まり、『アサシンクリード』は世界観を、『スカイリム』『ウィッチャー3』は圧倒的冒険を、『インファマス』『Marvel's Spider-Man』は超人アクションに重きを置き、『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』についてはゲームにおける自由度を根底から覆した。
オープンワールドゲームが多種多様性を見せる中で、本作は相変わらず「〜しろ」「〜へ行け」を繰り返させる。私はそこに古臭さを感じてしまい、モチベーションの低下に拍車が掛かったのも事実。ロックスター流オープンワールドゲームデザインが流行と合わなくなってきている可能性も考えられる中でロックスターは今後どう『GTA6』を制作するのか、興味は尽きない。