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2018年冬ドラマ評価メモ

テレビドラマウオッチャーとして、個人的な記録を兼ねて2018年1月クールの連続ドラマの総括をしておきたいと思います。

前クールはこちら

ysykysyk.hatenablog.com

 

全話鑑賞(予定含む)
『99.9』『海月姫』『anone』『バイプレイヤーズ』『BG』『隣の家族は青く見える』『アンナチュラル』『オーマイジャンプ』『ホリデイラブ』『もみ消して冬』『電影少女

途中リタイア
『トドメの接吻』『ファイナルカット』『きみが心に棲みついた』『明日の君がもっと好き』

1話リタイア(カス)
なし

 

 ■最優秀作品
『アンナチュラル』
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今クールでは『99.9』と対をなす推理モノとなりましたが、シナリオのバリエーションやサイエンスをキーにしたトリック、ミステリーでは安心安全の塚原あゆ子演出まで非常にバランスがいい作品でした。日本では違和感しかない爆弾だのサイバーテロだの扱わず、海外ドラマっぽさを成立させた数少ない成功例だと思います。
生と死や女性視点の価値観など刺さる台詞も結構あり、『逃げ恥』に続いて野木亜紀子の脚本が光りました。


■その他の作品について
『99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ』
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第1シリーズの唯一かつ最大の欠点だった「木村ひさしのギャグ・小ネタ演出が本筋を邪魔する」構図がだいぶ改善されましたが元々キャストやシナリオはいい作品なのでどうもまだもったいない気がしてなりません。
シナリオが弱い回に過剰演出の傾向があったり、逆に木村ひさしが担当しない回のほうが出来が良かったり、どうもあと一歩が遠い作品でした。


『anone』 
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期待値が高いゆえに『mother』『woman』に続く坂元裕二作品、には程遠かったですね。空気感や台詞やキャラクターは相変わらず面白いのですが、シナリオの本筋がなかなか見えてこなかったこと、展開の遅さが今回は裏目に出ました。ネットの反応も回を重ねるごとに引いていってましたね。
4人が結局どうなるのに対して「偽札作ります」ですからね、ちょっと弱かった。


ホリデイラブ
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コミック原作とはいえ、不倫への背徳感や罰がしっかり描かれていることと、なんといっても松本まりかのクレイジーなあざとさはこの手のドラマには必要不可欠な要素、体を張ったラブシーン含め見応え充分でした。あとはやはり仲里依紗の安定感。演技はもちろんですが、美人すぎないあの絶妙なルックスが醸し出すリアリティは彼女の大きな武器ではないでしょうか。


『隣の家族は青く見える』  f:id:ysykysyk:20180222191948j:image
妊活やLGBTといったテーマをコーポラティブハウスに暮らす家族それぞれのストーリーに乗せて目まぐるしく展開させ、視聴者を飽きさせない手法が◯。いかにも社会問題を語り合ってる風なやりとりは気になりましたが決して説教くさくはなく、多数の視点で共感を得やすい作り、ここぞと流れるミスチルの主題歌。いろいろぶっ込んだわりには予想外の見応えがありました。


『もみ消して冬~わが家の問題なかったことに~』 
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家族ドラマとしてはトリッキーな作品になっていたのがこちら。ここしばらく「どうにか山田涼介をスターにさせたい感」出まくりな作品が続いていた反動もあってか、堂々と三枚目を演じさせたインパクトは大きかったです。小澤征悦と波瑠と事実上の3人主演に近いつくりも含めて、山田涼介の起用法に1つのパターンがようやくできたのではと思っています。


『BG~身辺警護人~』
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『アイムホーム』はフジやTBSの作品群とは差別化されていたので今回も期待できるのではと思っていたですが、同じ轍を踏みましたね。豪華キャストがゾロゾロ出てくる割にはシナリオ性とアクション性を中途半端に振ってしまっており残念。『A LIFE』しかり『無限の住人』しかり、他のキャスト頼みになってるような気もします。もう木村拓哉が新境地を開くのは無理なのか。


■なぜ作ったこの1本
『FINAL CUT』
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家族の死に関わったやつ1人ずつ復讐していくドラマここ数年で何本目ですか。『アリスの棘』のように社会的抹殺まで追い込むハードさも、『嘘の戦争』のようなスタリッシュさもなし、『ブラックリベンジ』のパクリとまでいわれる始末。あんな小さな報道デスクのメンバーに堂々と顔出して脅迫し続ける無謀さと、意味不明な決めセリフ、ちょっと雑すぎかと。あとやはり亀梨和也はこういうスカしたキャラは似合わないですね。


■総評
今クールも安定のTBS作品がしっかり存在感を放ちました。珍しく1話リタイア作品がなく、フジも含めて質としては全体的に高かったと思いますが、平昌五輪や大杉漣の急死いった出来事にややかき消されてた感もありましたね。
作品が良ければ別にいい、とはいえどもちょっとジャニーズ主演作が多すぎかと。今回の山田涼介のような例は特殊で、「いかにも主役」的な起用ばかりでさすがにうんざり、せめてTBSのように企画重視の方向性が各局にあればと思います。
さて、来クールは海堂尊×福澤克雄の本命・日9『ブラックペアン』や古沢良太新作の月9『コンフィデンスマンJP』をはじめ注目作そこそこあり。後追いにならないようしっかりキャッチしましょう。

 

2018年1月クール良作ランキング
1.アンナチュラ
2.99.9
3.隣の家族は青く見える
4.ホリデイラブ