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2017年テレビドラマランキング

2017年の連続ドラマまとめです。今回はドラマ枠毎の評価も行いました。
昨年のランキングはこちらから。

ysykysyk.hatenablog.com


10位 監獄のお姫さま
(TBS/主演:小泉今日子/脚本:宮藤官九郎/演出:金子文紀ほか)
「監獄のお姫さま」の画像検索結果
過去パートに比べて現在パートがさほど進まないため、プロローグがずっと続いている感じがあり、作品の流れを掴むまでに少し時間がかかりました。どちらかというと映画向きのシナリオではないかと思います。終盤で一気に盛り返したものの、そこまでは面白ポイントが演出や小ネタに傾いていたのはやや悔やまれます。

 


9位 スーパーサラリーマン左江内氏
(日テレ/主演:堤真一/脚本・演出:福田雄一
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深夜ドラマの代名詞・福田雄一作品がまさかのゴールデンに。変わらずアホ全開のゆるいコメディを堂々とやり切ったことが素晴らしいと思います。
堤真一がこういうゴリゴリのコメディドラマに主演したこと、賀来賢人のはっちゃけキャラがいよいよ開花したこと、意外に豪華だったゲスト陣も含めて非常に楽しませてくれました。


8位 ひよっこ
NHK/主演:有村架純/脚本:岡田惠和ほか/演出:黒崎博ほか)f:id:ysykysyk:20171222145859p:plain
最近の朝ドラでは創始者ものが主流ですが、『ひよっこ』はオリジナル作品で戦後の高度経済成長期を舞台にしたごく普通の女の子が主人公という点で差別化されています。行方不明の父親が記憶喪失で現れるなど意外な展開があったものの、誰も傷つかない平和さに溢れており、ギスギスした昨今に穏やかな作風が光りました。


7位 CRISIS 公安機動捜査隊特捜班
(カンテレ/主演:小栗旬/脚本:金城一紀/演出:鈴木浩介ほか)
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金城一紀の『BORDER』よりは『SP』に近いゴリゴリのアクションをふんだんに詰め込んだ意欲作。被害者が救えないバッドエンドがあったり、いつかの事件を連想させる宗教団体のエピソードなどフックのある内容も満足度高し。
火10から火9に移って緩い方向性に進まないか懸念していましたが、カンテレ枠にはまだまだ期待してよさそうですね。


6位 奪い愛、冬
(テレ朝/主演:倉科カナ/脚本:鈴木おさむ/演出:樹下直美ほか)
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近年稀に見る大爆笑ドラマ、テンポの良さとネタの詰め込み具合は相当なものでした。「大真面目なのにバカらしい」、まさに現代に蘇った大映ドラマを鈴木おさむが執筆できたのはバラエティ畑の人だからかもしれません。特に三浦翔平と水野美紀のサイコキャラは今後の役柄にすら影響しそうなほど。


5位 コウノドリ(第2シリーズ)
(TBS/主演:綾野剛/原作:鈴ノ木ユウ/脚本:坪田文ほか/演出:土井裕泰ほか)
「コウノドリ(第2シリーズ」の画像検索結果
妊娠・出産に留まらず、マタハラや子を産まない人生など社会問題にもリンクしたシナリオと丁寧な演出が秀逸。第1シリーズと比較するなら、サクラ(綾野剛)のパーソナルなエピソードがなくなり、各主要キャラにスポットが当たるようになりました。主要キャストがこの2年で全員主演クラスになったことを考えてもより新しい見応えを作っていたと思います。


4位 リバース
(TBS/主演:藤原竜也/原作:湊かなえ/脚本:奥寺佐渡子ほか/演出:塚原あゆ子ほか)
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夜行観覧車』『Nのために』に続く原作:湊かなえ、演出:塚原あゆ子作品。ドラマオリジナルの最終回を含めたシナリオ、キャスト、演出どれも素晴らしかった。本作には「贖罪」というテーマがありましたが、ただのサスペンスでなく過去の過ちを背負って今を生きる人間らしさに溢れた内容にもなっていたことが個人的には大きかったです。


3位 過保護のカホコ
(日テレ/主演:高畑充希/脚本:遊川和彦/演出:南雲聖一ほか)
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シンプルに笑って泣ける内容は遊川和彦が王道の家族ドラマに戻してきた感があり、同じ水10では契約結婚の『◯◯妻』、ゲイの夫との『偽装の夫婦』と「第2の『家政婦のミタ』を狙え」とフックを効かせ過ぎた反省と言えるのかもしれません。キャラ設定やお約束が非常にしっかりしているコメディドラマのお手本のような1本でした。


2位 カルテット
(TBS/主演:松たか子/脚本:坂元裕二/演出:土井裕泰ほか)
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強烈なオリジナリティでドラマファンを唸られせている坂元裕二脚本の作品がついにドラマのTBSに降臨、その化学反応たるは圧巻の一言でした。
何気ない会話劇(実はシナリオに関連していたりする)、家族のストーリー、ラブストーリー、緩やかに時に突然仕掛けてくるミステリー性、キャストの個性と演技、どれをとっても「今までみたことないドラマ」に仕上がっています。展開も結末も全く読めませんでした。


1位 陸王
(TBS/主演:役所広司/原作:池井戸潤/脚本:八津弘幸ほか/演出:福澤克雄ほか)
「陸王 ドラマ」の画像検索結果
ルーズヴェルト・ゲーム』(2014)では会社とスポーツのシナリオが別々で進行しているのに対して、『陸王』は1つにまとまっています。シナリオ的にも、見ているこっちも辛くなる大きな圧力に苦しめられるというよりは、シューズの製作に伴う苦難と戦うという意味合いが強く、過去の作品から改良点が多いこともよりドラマチックな作品になった要因といえます。こんなに泣けるドラマはしばらく出てこないかもしれません。



■総評
勝手に主なドラマ枠評価
 ◎…5点 年間ランキング上位5作の名作
 ◯…2点 各クールの良作
 △…1点 各クールの佳作
 ×…0点  リタイア作品

TBS
日9(8点)
 A LIFE△ 巨人◯ ごめん愛× 陸王
火10(7点)
 カルテット◎ あなそれ× カンナ× 監獄◯
金10(11点)
 下克上× リバース◎ ネズミ△ コウノ◎

日テレ
日10(2点)
 日暮× フランケン△ 秘密△ 脅迫×
水10(9点)

 タラレバ△ 母に△ カホコ◎ 奥様◯
土10(5点)
 左江内◯ ボク運命△ ウチ夫△ 先僕△

テレ朝
木9(7点)
 就活△ 緊取◯ 黒革◯ ドクターX◯
金11(2点)
 奪愛◯ 女囚× あいの× 参考人×

フジ
月9(1点)
 突然× 貴族× コードブル△ 民衆×
火9(5点)
 嘘の◯ CRISIS◯ 僕やり× 明日の△
木10(2点)
 嫌われ× ひとパー× セシル× ゆがみ◯

10作中TBS5作で今年は文句なしに「ドラマのTBS」、上記のドラマ枠評価でも全枠で打点の高さを証明しています。日9と火10は作風が180°変わる作品が出てくることがあり、金10のほうが打点が高い。同じく安定している日テレ水10やテレ朝木9との共通点を挙げるなら、作品の方向性がある程度固まっていること。
一方、もはや枠の名前だけが独り歩きしている月9、大人向け作品から方向性がズレてきているフジ木10やテレ朝金11、まだ方向性を見いだせてない日テレ日10はそれ相応の結果が出ています。つまり、ドラマ枠のカラーを定着させることが非常に重要なのです。
今年のトピックとしてテレ朝が昼ドラ枠を始動させましたが、「シニア向け」と先にコンセプトを打ち出していることも当然の流れといえます。

スポンサーに縛られないWOWOWに加え、アマゾンプライムなどの動画配信サービスのオリジナルドラマも今後はもっと話題を集めるはずです。こぞっていい作品があちら側に逃げないよう、テレビの意地を見せていただきたい。