読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

MISOJI備忘録

三十路がアクセス数とか気にせず語る場所

2016年10月クール 連続ドラマメモ

テレビドラマウオッチャーとして、個人的な記録を兼ねて2016年10月クールの連続ドラマの総括をしておきたいと思います。

前クールはこちら

ysykysyk.hatenablog.com

 

全話鑑賞(予定含む)
『IQ246』『レディ・ダ・ヴィンチの診断』『逃げるは恥だが役に立つ』『地味にスゴい!』『ドクターX』『黒い十人の女』『砂の塔』『勇者ヨシヒコ』『スニッファー』
 
途中リタイア
家政婦のミタゾノ』『カインとアベル』『Chef』

1話リタイア(カス)
『キャリア』『救世主ヒーロー』『ラストコップ』

 


■最優秀作品×2
『勇者ヨシヒコと導かれし七人』
f:id:ysykysyk:20161102195722p:image 
普通第3シリーズまでくるとマンネリするものですが、ここにきてまだ私達を笑わせにかかる仕掛けが作れるものかと感動しました。メタからパロディからありとあらゆるネタをごった煮させてもちゃんとハイレベルなエンターテイメントに落とし込める福田雄一とキャスト陣の素晴らしさに拍手ですね。
私見だと堤幸彦や木村ひさしは役者にやらせてる感が強く、福田雄一は役者と一緒に楽しんでる感が強い。

逃げるは恥だが役に立つ
f:id:ysykysyk:20161102195657p:image
この盛り上がりは完全に予想外。テンポ良くドラマ独自のコミカルな演出を安くせず逆に強みにしたのはTBSのベテラン監督3人(金子文紀土井裕泰、石井康晴)の手腕。
視聴者のきっかけは「恋ダンス」だったとしてもこの作品が受け入れられた最大の要因は、恋愛や仕事にコンプレックスを抱えた男女をどちらの視点からも対等に、すれ違いから少しづつ発展する関係が現代の恋愛観と重なる部分が大きく共感されたことだと思います。
個人的に一言だけ言わせてもらうと「津崎、お前はプロの独身じゃなくてプロの童貞だ」。

 

■その他の作品
『IQ246~華麗なる事件簿~』
f:id:ysykysyk:20161102195744p:image
『99.9』のヒットに続けとやや過剰演出を抑えた木村ひさしの推理モノ、織田裕二のイメージを覆す演技など話題を集めました。本作は犯人や犯行手口がわかっているので駆け引きに重きを置いた『古畑』タイプの作品ですが、どうもそこの「引き」が弱い。視聴者は手口がわかってるのに囲碁をパチンとされてもしっくり来ず、あと一歩大きな盛り上がりを作れない感じがありました。
ならいっそ最初からマリア・Tに出てきてもらったほうがよかったかもしれません。

『スニッファー 嗅覚捜査官』
f:id:ysykysyk:20161102195711p:image
阿部寛香川照之の演技バトルはまさに至福の時間。スゥーーンとクドい顔で臭いを嗅ぎ、無神経でシュールな華岡のキャラクターを演じさせるなら阿部寛一択だと思います。
キャストの存在感、扱うテーマやシチュエーションの幅広さと視聴者も謎を追えるシナリオ構成で考えると見事に『IQ246』に欠けていたものが詰まっており、個人的にはこちらに軍配。第2シリーズお待ちしております。

 

『砂の塔〜知りすぎた隣人』
f:id:ysykysyk:20161102195734p:image
塚原あゆ子演出のサスペンスドラマということ期待してたんですが、胸糞悪いタワーマンションの理不尽なイジメにスポットが当たりがちな前半しかり、主要キャラたちの背景を描いた後半しかり、肝心のハーメルン事件との繋がりが薄いままで進む気持ち悪さが拭えませんでした。
キャスト、演出、音楽などそれ以外の要素はとても良かったんですけどね。

 

『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』 f:id:ysykysyk:20161102195752p:image
石原さとみ至宝のちゃきちゃきキャラがまたもや大炸裂、ああいう演技やらせたら今彼女に勝てる女優はいないのではないでしょうか。そしてどんな業界のドラマだろうと最大公約数を確実に狙いにいく水10らしさは継続されていると思います。
えっちゃんのキャラや仕事に対する姿勢は非常に気持ちよかったですね、石原さとみの好感度まで上がってしまいそうなほどでした。

 

黒い十人の女
f:id:ysykysyk:20161120184306p:image
10股不倫の男が船越英一郎だったり、不倫とわかって逆に女たちが好きな気持ちを強めたりと、バカリズムが「不倫のアホくささ」をマジメにコメディにした良作でした。
成海璃子のツッコミ心理描写や水野美紀の勘違いキャラなんかは特にコントの要素が強く、ドラマ畑の人ではなかなか書けないでしょう。個人別にはLINEの演出と「愛人9人て野球かよ」っていうツッコミがとても気に入ってます。

 

■なぜ作ったこの1本
『カインとアベル
f:id:ysykysyk:20161121134526p:plain

2話まで観たんですが、何を見所にした作品なのか。ビジネスドラマにしたいのか、兄弟のドロドロ劇にしてはあまりに要素が薄く概要が見えてこなかったため、1話から兄弟の確執を明確にしておく必要があったと思います。そして何より見た目が幼い山田涼介はこのような作品にはマッチしていない。
この題材に決まるまでに時間がかかったと言われていますし、明らかな準備不足といっていいでしょう。フジはいい加減に題材を決めてからキャスティングするべき。

 

■総評
世間的には『ドクターX』と『逃げ恥』が話題を独占しましたね。
全体的には今クールもびっくりするくらいフジがクソドラマを量産、日テレは水10のみ安定、TBSは各枠で安定と特に異変のないクールに終わりました。フジの分だけ良作率は低かったと思います。しかし今回は凸凹コンビが活躍するバディものが見事に揃いましたね、ある意味各局題材が被ってきている証拠ともいえるでしょう。


2016年10月良作ランキング
 1.勇者ヨシヒコと導かれし七人
 1.逃げるは恥だが役に立つ 
 3.スニッファー 嗅覚捜査官