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MISOJI備忘録

三十路がアクセス数とか気にせず語る場所

2016年7月クール 連続ドラマメモ

テレビドラマ

テレビドラマウオッチャーとして、個人的な記録を兼ねて2016年7月クールの連続ドラマの総括をしておきたいと思います。

前クールはこちら

 

ysykysyk.hatenablog.com

 

全話鑑賞(予定含む)
仰げば尊し』『ON』『家売るオンナ』『闇金ウシジマくんseason3』『はじめまして、愛しています。』『侠飯』『徳山大吾郎を誰が殺したか?』『そして、誰もいなくなった』

 

途中リタイア
『HOPE』『好きな人がいること』『営業部長 吉良奈津子』『グ・ラ・メ!』

 

1話リタイア(カス)
『せいせいするほど、愛してる』『神の舌を持つ男』『時をかける少女

 


■最優秀作品
仰げば尊し
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吹奏楽版ルーキーズ」とやや安易に括られてしまったものの、後半は癌を患った先生と全国を目指す生徒たちの絆を描いた青春ど真ん中の学園ドラマになりました。寺尾聰の熱血キャラ、生徒陣の面白いキャスティング、丁寧な演出がベタなストーリーをカバー。ガチ演奏してくれたらもっと感動できるのにと思っていたところにラストの「仰げば尊し」のガチ演奏はとても良かったと思います。

 

 ■その他の作品について
『家売るオンナ』
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いつものビジュアルのまま出演しているのが影響しているのか私はどうも北川景子は美人すぎてあと一歩作品にハマれないと思っています。ただし本作のようにある程度振り切ったキャラクターであれば「まぁこれはこれでありか」と思えてきました。それ以上に本作の良さはレギュラー陣のキャラクターがしっかり立っていたこと、いい意味でのシナリオのバカっぽさ、1話完結かつユルい演出といったバランスの功績が大きいことはいうまでもありません。

 

『そして、誰もいなくなった』
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「Miss.Erase」のトンデモロジックはさておき、自分の存在が消されてしまうSFらしいプロットと全員敵にすら思えてくるサスペンス要素、藤原竜也の起用も含めて久々日テレが面白い球を投げたと思います。とはいえミステリーから後半いきなりスパイになったりとややめちゃくちゃ。どんどん展開させて視聴者を飽きさせないことをコンセプトにしていることは明白なものの、視聴者を置いてけぼりにした感は否めませんでした。

 

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』f:id:ysykysyk:20160801221041j:image 
攻めたドラマが少ないなか本作の猟奇殺人描写や、比奈子(波留)と東海林(横山裕)がそれぞれ刑事らしいまっすぐな正義感を持ち合わせていないことなど尖った要素が非常に特徴的でした(原作の比奈子のキャラはまっすぐらしいので大幅な改変をしている)。
程よくB級なのがカンテレ製作火10の味だと思うんですけど、これじゃ何のために火9を打ち切ったのやら。その布石か本作を最後に火10は火9へ移動、変に作風まで変わっていかないことを願います。


『はじめまして、愛しています。』f:id:ysykysyk:20160803073558j:image
遊川和彦らしい変化球ではあるものの『家政婦のミタ』『〇〇妻』『偽装の夫婦』と比べるとだいぶストレートなホームドラマになっていました。はじめがどう心を開いていくのか、本当の家族が表れて引き取られるのでは、など想定される展開がしっかり用意されていたもののそれ以上まではいかず。
江口洋介が独特の首の動きをしない明るい演技を久しぶりに見させていただきました。

 

『営業部長 吉良奈津子』
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ダメダメ開発営業部がどう勝っていくか、または"一般的な"働くママの日常のどちらかに特化するべきだったのでは。むしろ後者なら保育園に受からないとか、スニーカーに軽装でがむしゃらに汗かくような、『家政婦のミタ』までとはいいませんがもう少し違った松嶋菜々子が見たかったですね。完全にかつての松嶋菜々子のイメージのまま製作してまったのが最大の失敗かと思います。こんなんでいいのかフジ。

 

『好きな人がいること』
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頑張って観ようとしないと男性の私にとっては見どころがほんとにない作品です。例えば『恋仲』は主人公が男性で恋も仕事もあと一歩なダメさに共感できましたが、本作の男性陣にはそういう要素はなく、自分を重ねていけるポイントがありません。シチュエーションから兄弟のキャラ設定までほぼどこかの少女マンガから引っ張ってきただけの作り、こんなんでいいのかフジ。

 

■なぜ作ったこの1本
『神の舌を持つ男』
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もう堤幸彦のこの手の作品は限界ですね。ただでさえ、福田雄一や直属の弟子ともいうべき木村ひさしが台頭しているなかで、もうちょっと新しい要素や方向性を目指さないといよいよこの人がやれることはなくなると思います。そういう意味では、超能力者の対決という堂々と非現実を描いた『SPEC』こそひとつの限界突破地点だったのかもしれません。スケジュール的にドラマの前に映画を撮ったと思いますが、死ぬほどコケそうで逆に心配になります。


■総評
五輪開催年の夏クールドラマということで、4年単位でみると最もテレビ局がドラマに力を入れないクールとなったわけですが、概ねその通りだったかなと思います。全8話という短さは本当に残念だったものの『仰げば尊し』がこのクールになかったとしたらちょっとゾッとします。
夏クールは昨年の『表参道高校合唱部!』しかり今年の『仰げば尊し』しかり、局が力(予算)を入れられないなりに若いキャストで内容勝負してみるのもありなのかもしれませんね。それにGOを出せるのはTBSくらいのような気もしますが。

 

2016年7月クール良作ランキング
1位『仰げば尊し
2位『家売るオンナ』
3位『ON』