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【まとめ】2015年7月クール テレビドラマメモ

テレビドラマウオッチャーとして、個人的な記録を兼ねて2015年7月クールの連続ドラマの総括をしておきたいと思います。

前クールはこちら

ysykysyk.hatenablog.com


全話鑑賞
『ナポレオンの村』『デスノート』『恋仲』『リスクの神様』『花咲舞が黙ってない』『探偵の探偵』『表参道高校合唱部!』『民王』『初森ベマーズ』『ど根性ガエル

途中リタイア
『37.5℃の涙』

1話リタイア(カス)
『ホテルコンシェルジュ』『HEAT』『エイジハラスメント』



■最優秀作品
『表参道高校合唱部!』

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フォーマットだけ見れば『glee』っぽいですが、困難を乗り越えてメンバーが集結していく『WATER BOYS』の要素や、主人公の雑草魂には『花より男子』の要素がうまく導入されているように感じます。なんといってもハイライトの合唱シーンには、毎回心が洗われるような青春を味わうことができました。城田優と神田沙也加が毎週歌えばもっと話題になったでしょうが、あくまでも生徒たちにスポットを当てたこともよかったと思います。
最終回の「愛の歌」、久しぶりにドラマで涙出ました。



■その他の作品について
『民王』

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堤幸彦の助監督を務めてきた木村ひさし作品です。正直、『ATARU』は『SPEC』のトレース、山田涼介版『金田一少年の事件簿』は堂本剛版のトレースという印象が否めませんでした。しかしようやくここに来て原作の良さと役者の個性を融合させることに成功できたように思います。本作も最優秀作品としてもよかったんですが、回を重ねるごとに過剰演出でやっぱり堤幸彦のトレースになっていったことがちょっとだけ解せません。



『ナポレオンの村』

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閉鎖的な田舎で、人々を巻き込みながら村おこしを実現させていくサクセスストーリーはまさに「痛快」の一言、このクールの隠れた良作でした。「めんどくさいことはやりたくない」が定説の田舎の公務員を暗に批判するような唐沢寿明演じる主人公の気持ちいいキャラクター、田舎の夏の美しい風景を融合させたシナリオ展開など見所も多数。とはいえ、ただでさえ終了が遅れた『天皇の料理番』の後番組のうえ、特番で計3週お休みはさすがにちょっと悲しすぎました。



『恋仲』

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連ドラでの王道恋愛ドラマ(もちろんオリジナル作品)を希望していた私としては充分楽しめました。完璧イケメンの福士蒼汰に違和感なく「恋も仕事もあと一歩の青年」を演じさせた点は評価に値すると思います。
本作を通じて感じた連ドラと少女マンガの映画版との決定的違いは、多数のキャラクターを配置して群像劇を作れること、連ドラならではの良さというものを再確認することができました。意味のない生放送と本田翼の演技力についてはノーコメント。


『リスクの神様』

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家電の発火事故、食品の異物混入、企業のお家騒動といった元ネタがすぐ浮かぶような事件を取り上げ、それら企業の一大危機をどのように解決させるかというフジにしては久しぶりに骨太なドラマでした。
交渉や時には非情な手段を使って…というNHKWOWOWでやりそうな社会派ドラマを期待してましたが、やってることがただの探偵に近いような回も多く、あと2~3歩及ばずといったところです。



デスノート

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『ワイルドヒーローズ』がEXILEによるお遊戯会なら、こちらは俳優たちによる大真面目なコントといったところでしょうか。
普通の大学生設定の月がいつの間にか原作通りのキレ者になる不可思議な展開、終盤の見所はもはや窪田正孝の演技のみなど、まあ今なら諸々含めてご愛嬌。来年公開の新作映画のキャストが完全に刷新されそうなのがちょっとかわいそうですね。


ど根性ガエル

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一見ほのぼのドラマのようで、ピョン吉の視点からノスタルジー的な要素がシナリオにうまく導入されていました。ただし作品全体を通しての見どころが、ピョン吉の結末しかなかった点はやや不満。例えばひろしが京子ちゃんを振り向かせるとか、ひろしが社会人として自立するとか、そういうテーマがほしかった。
どこかの業界人みたいな人達がやたらこのドラマを絶賛する記事をちょこちょこ見ましたが、このチームの作品なら長瀬智也主演の『泣くな、はらちゃん
』のほうが断然面白いです。



『探偵の探偵』

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原作の主人公のイメージと北川景子がどこまで近いのかはわかりませんが、ビジュアル的には「まんま北川景子」なのでイメージPVみたいでした。「死神」に全然辿り着かつかないわ、主人公含め魅力的なキャラクターがいないわで何を楽しみに観ればいいのやら。ただし最終回の門脇麦とのバトルは良かったですね。「てめぇぶっ殺されてぇのか!」「黙れゴミクズ!」あれはご褒美でした。


『初森ベマーズ』

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久しぶりに「愛すべきクソドラマ」を観ました。クソはクソでも乃木坂ファンだけが楽しめればいいというようなものにはなっておらず、テレ東らしい突っ込みどころ満載の低クオリティなバカ演出のオンパレードは楽しめました。



■なぜ作ったこの1本
『HEAT』

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「愛せないクソドラマ」です。初回でペットの捜索を始めた時の衝撃といったらもう。ストーリーが展開して本格的な火災現場も描いていくことは想定できても、こんな地味なドラマ誰が観るのかと。また、このドラマの究極の意味不明さはもちろん、オリジナル作品なのにドラマ開始時点で映画化を決定していることです。フジ・関テレとLDH間でどういうプロジェクトを組んでるのかはわかりませんが、もう盛大にスベればいいでしょう。
LDHAKIRAに役者としての実績を積んでパフォーマー(脇で踊る人)を卒業させる計画なんでしょうが、もういい加減端役からやらせましょうね。


■総評

世間的には『HEAT』の大爆死ばかり話題になってしまいましたが、個人的には意外な良作が生まれました。オリンピック前年ということで、スポーツ中継が重なりまくり、特に良作だった『表参道高校合唱部!』『民王』にもお休み回があったのは残念でした。
また、7月クールといえば続編が多いのが通例、しかし今クールは『花咲舞が黙ってない』1作のみです。いかにここ最近でテレビドラマにヒット作が生まれていないかが証明されています。しかも数字だけでいうなら、結局『花咲舞~』の一人勝ちなんだから、余計各局とも続編展開可能なヒット作が喉から手が出るほどほしいでしょう。まあそれは製作側の問題であり、視聴者の私たちには全く関係のないことですけども。
完全にワンパターンになってしまった『花咲舞~』より、『表参道高校合唱部!』『民王』のほうが遥かに記憶に残る作品に仕上がっていました。数字より記憶に残る作品を、各局が長い目でみてそれでいいのだと思えるような業界になってくれればと切に願います。