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MISOJI備忘録

三十路がアクセス数とか気にせず語る場所

フジ『27時間テレビ2015』レビュー 「お笑いとバラエティの棲み分け」

テレビ

ここ最近何やっても叩かれているフジテレビ、今年の27時間テレビは今回で3度目となるめちゃイケベースのナイナイと中居正広をMCとした構成で展開されました。

 
テーマは「本気」、もうテレビは終わりなのかと自ら問いかけてがけっぷちのフジテレビがどこまで奮起できるのかという点でも注目が集まりました。
私は今回も追っかけ再生を使い、内容によっては飛ばしたりしながらも基本的には全部の内容をチェックしました。その上での私が感想は「イマイチ」の一言です。少なくとも「テレビの本気」というテーマにふさわしい内容とは思えませんでした。
 
 
◾︎ あまりにクドすぎる展開の数々
日曜の昼間に放送された「TED」のパロディ。芸人たちが今テレビに必要なものは何なのかというテーマのもと、本気のプレゼンを行うというものでしたが、蓋を開けたら本気のプレゼンは前置きにすぎす、おちゃらけた内容で終始進められました。
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本気のプレゼンにみせて、ロンブー淳がマ◯コマークのようなものを書いたり、劇団ひとりがおっぱいを熱弁したり、内容的にいいものもありましたが、私は「別にそこまで強引にオチをつけなくていいじゃん。プレゼンすればいいじゃん。」と思いました。
芸人が今何を考えているのか、こういうことをやればテレビはまだまだ面白くなるのではないかという提案が展開されれば結構盛り上がったはずです。
 
これは今回全体的に言えたことですが、
「強引にオチをつけようとした結果、クドい」
という展開が度々見受けられました。私が最も気に入らなかったのはここです。
芸人がマジで何かやっても私はそれはそれで面白いと思うんですよ。何でもかんでも「笑い」に繋げようとして失敗している、これはここ数年の「めちゃイケ」にも通じるところがあるように感じています。
 
 
◾︎「お笑い」でなく「バラエティ」を目指せ
めちゃイケの人気企画で岡村隆史のオファーシリーズというものがあります。オカザイルやライオンキングなど、岡村隆史が本気でパフォーマンスを披露するユニーク性が人気の理由に挙げられると思います。これはある意味「お笑い」ではなく、どちらかというと「バラエティ」の側面が強い企画といえます。
 
今回の27時間テレビでも同じようなニオイのする企画がありました。それは早朝に放送された「フジ本気ロックフェス」(以下、フジロック)と日曜夕方放送の「FNSドリームカバー歌謡祭」です。
 
フジロック」は芸人たちがバンドの生演奏をするだけでなく、椿鬼奴とRGの「目を閉じておいでよ」や神奈月の「モニカ」といったおなじみのモノマネレパートリーが楽しめたりと、「マジ歌選手権」と近いようでちゃんと棲み分けがされている良企画でした。

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FNSドリームカバー歌謡祭」は、「FNS歌謡祭」の雰囲気をベースに、MayJ.は「嘆きのボイン」を、槇原敬之は「ドン・キホーテのテーマ曲」など、予想外のカバーを本気でやるというなかなかユニークな企画。トリの中居くんの歌を何度も止めるという展開がまたクドくて台無しだったのですが、下手な中居くんが大マジで歌うのはそれはそれで面白いじゃないかと思った方は結構いると思います。
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ともかく、どちらもお笑いというよりバラエティを目指しており、「本気でやることが結果として面白い」という流れを感じました。私はテレビが本当にコンプライアンスに縛られて昔できたことができないのなら、こういう方向性を目指すのは大アリだと思います。
 
近い視点だと、27時間テレビの「サザエさん」にその年のMCが出演するのは恒例ですが、今回はなぜか江頭2:50も出演してちょっとした話題になりました。
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こういう側面もまたバラエティであり、かなり面白かったです。
 
 
◾︎山本圭壱のサプライズ出演はなし、帰路に立たされた「めちゃイケ
今回、極楽とんぼ山本圭壱が出演して「めちゃイケ」に復帰することを期待していたお笑いファンは相当いたことと思います。ですがそういうことはできないのが今のフジテレビであり、テレビ業界のコンプライアンスなのかなと実感しました。とはいえ「めちゃイケ」は山本圭壱を復帰させる千載一遇のチャンスを失くしてしまったことには間違いありません。
 
オワコン扱いされがちな「めちゃイケ」といえども、レギュラー放送でもまだたまに単発の良企画を出すくらいの力は残っています。しかし岡村隆史が年齢とともに体を張れなくなってきたら、オカザイルのような企画自体も事実上無理となり、山本圭壱がこのまま復活できないのであればやはり「めちゃイケ」はそう遠くない未来に終わってしまうのではないだろうか、と私は逆に今回の27時間テレビを通じて思ってしまったのです。
 

総じて今回の27時間テレビは「イマイチ」。
フジテレビの未来とめちゃイケの未来を切り開くような内容になっていた部分もあるが、全体的にはできていなかったと思います。
 
私はテレビが好きです。
これからも期待しています。