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2018年テレビドラマランキング

2018年の連続ドラマまとめです。今回もドラマ枠毎の評価を行いました。
昨年のランキングはこちらから。

ysykysyk.hatenablog.com




10位 99.9-刑事専門弁護士- SEASONⅡ
(TBS/主演:松本潤/脚本:宇田学/演出:木村ひさしほか)
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第1シリーズの唯一かつ最大の欠点だった「木村ひさしのギャグ・小ネタ演出が本筋を邪魔する」構図がだいぶ改善されましたが元々キャストやシナリオはいい作品なのでどうもまだもったいない気がしてなりません。シナリオが弱い回に過剰演出の傾向があったり、逆に木村ひさしが担当しない回のほうが出来が良かったり、どうもあと一歩が遠い作品でした。


9位 dele
(テレ朝/主演:山田孝之菅田将暉/原作:本多孝好/脚本:本多孝好金城一紀/演出:常廣丈太ほか)
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フォーマットだけ見ればバディものの探偵ドラマ。しかしPCやスマホのデータという現代に馴染みの深いテーマを紐付けたこと、刑事でも探偵でもないパターンなしのフォーマットで毎回予想できないシナリオが楽しめました。それもそのはず、脚本家が毎回のように変わっており、出てくるエピソードや空気感が絶妙に異なっているのがいい方向に働いていたと思います。山田孝之菅田将暉という個性と演技力を兼ね備えた2人を起用したのも非常に良かったと思います。


8位 あなたには帰る家がある
(TBS/主演:中谷美紀/原作:山本文緒/脚本:大島美里/演出:平野俊一ほか)
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毎クールのように投下されている不倫ドラマ。シリアスなものからやりすぎてコメディ寄りになるものまで様々ですが、本作はシチュエーションから修羅場、離婚が子供に与える問題まで比較的リアリティがありつつも展開の途絶えないスピード感がありました。そして何より主要キャストの演技バトルは他の不倫ドラマを圧倒。喜怒哀楽の中谷美紀、ヘタレの玉木宏、ダークなユースケ、狂気の木村多江、この4人のバランスが最高に秀逸。


7位 グッド・ドクター
(フジ/主演:山﨑賢人、上野樹里/脚本:徳永友一ほか/演出:金井紘ほか)
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大枠でいうなら本作に医療ドラマとしての新要素はありません。病院と患者ファーストの医師との対立構造は何度となく映像化されてきました。
しかし子役たちの秀逸な演技は毎度視聴者を泣かせにかかり、山﨑賢人と上野樹里の真っ直ぐなキャラクターと演技は、昨今『ドクターX』や『ブラックペアン』のヒットで劇的さにシフトしていた医療ドラマをヒューマンドラマに戻してくれるような、立ち位置としては『コウノドリ』に近い作品だったと思います。


6位 下町ロケット(第2シリーズ)
(TBS/主演:阿部寛/原作:池井戸潤/脚本:丑尾健太郎ほか/演出:福澤克雄ほか)
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前作に続き今回も間違いなく面白かった。しかしゴースト編は長い前置き、ヤタガラス編に入っても佃製作所がやや蚊帳の外になる展開が多かったことを考えるならば、ゴースト編を短縮するなどドラマ向けに脚本の再構築を行うべきでした。原作の発売から間が空かなかったことの影響が出ていました。何より通常放送で完結できなかったこと含め、
どうもあと一歩が遠かったですね。


5位 ハラスメントゲーム
(テレ東/主演:唐沢寿明/原作・脚本:井上由美子/演出:西浦正記ほか)
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ありそうでなかった切り口。『半沢直樹』以降のトレンドである権力闘争と勧善懲悪をベースにした作品ではあれど、今年を象徴するワードであるハラスメントをリアリティのあるエピソードに落とし込み、最終的は企業再生にまで展開。池井戸潤が描くファンタジーとは全く別の路線にベテラン井上由美子の脚本がハマりました。3枚目キャラと締めるところは締める唐沢寿明の存在感も抜群でしたね。


4位 アンナチュラ
(TBS/主演:石原さとみ/脚本:野木亜紀子/演出:塚原あゆ子ほか)
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シナリオのバリエーションやサイエンスをキーにしたトリック、ミステリーでは安心安全の塚原あゆ子演出まで非常にバランスがいい作品でした。日本では違和感しかない爆弾だのサイバーテロだの扱わず、海外ドラマっぽさを成立させた数少ない成功例だと思います。生と死や女性視点の価値観など刺さる台詞も結構あり、『逃げ恥』に続いて野木亜紀子の脚本が光りました。


3位 シグナル 長期未解決事件捜査班
(カンテレ/主演:坂口健太郎/脚本:尾崎将也ほか/演出:内片輝ほか)
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過去改変により未来が変化するという日本の刑事ドラマにない大胆なSF要素が取り入られているのが特徴でした。北村一輝の過去編と坂口健太郎の現在編が同時進行で進みながら交わる演出が常に高い緊張感を生み、理不尽で時に残酷なシナリオを非常に見応えのある作品にしてくれました。
作風や演出面でも韓国オリジナル版のリスペクトが感じられ、結果いい方向に繋がったということでしょう。それだけ韓国のサスペンスは質が高いという結論になるのですが。


2位 義母と娘のブルース
(TBS/主演:綾瀬はるか/原作:桜沢鈴/脚本:森下佳子/演出:平川雄一朗ほか)
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森下佳子平川雄一郎のコンビはTBSで数多くのヒット作を手がけてきました。綾瀬はるかは『白夜行』『JIN-仁-』とイメージを変えた作品も(佐藤健も『とんび』『天皇の料理番』がありますのでこのチームの総決算的な要素も感じました)。本作のどんな難題や圧力にも屈しない毅然としたキャリアウーマンと時折見せる不器用さのギャップが笑いを生むキャラ付けは「完璧」、また新しい綾瀬はるか像を作ったといっていいと思います。「お約束」もしっかり入ったホームコメディの模範となる作品でした。


1位 モンテ・クリスト伯 ー華麗なる復讐ー
(フジ/主演:ディーン・フジオカ/原作:アレクサンドル・デュマ/脚本:黒岩勉/演出:西谷弘ほか)
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壮絶な第1話とそれ以降のド級の復讐劇。ディーン・フジオカが久しぶりのハマり役、助演陣(特に女性キャスト陣)の狂気的存在感も◯、キャラクターそれぞれが光ってました。西谷弘のシリアスな演出やBGMのマッチングも非常に良し。医療・警察・ラブコメなど連ドラが王道のものばかりになりつつあるなかで、『もう誰も愛さない』のようなジェットコースターサスペンスに挑戦したのは非常に評価できます。元々大人向けドラマ枠だったフジ木10はやはりこういう作品が並んでほしいと再認識しました。


■総評
勝手に主なドラマ枠評価
 ◎…5点 年間ランキング入りの名作
 ◯…3点 各クールの良作
 △…1点 各クールの佳作
 ×…0点  リタイア作品


TBS
日9(16点)
 99.9◎ ペアン◯ この世界◯ 下町◎
火10(7点)
 きみが× 花晴△ ぎぼむす◎ 中学聖△
金10(14点)
 アンナ◎ あな家◎ チア△ 大恋愛◯

日テレ
日10(3点)
 トドメ× 崖っぷち× ゼロ× 今日俺◯
水10(4点)
 anone△ 正義× 高嶺× けもなれ◯
土10(2点)
 もみ消△ デビル× サバイバル△ ドロ×  

テレ朝
木9(8点)
 BG△ 未解決◯ ハゲタカ△ リーガル◯ 
金11(8点)
 ホリデイ◯ ミタゾノ× dele◎ シッポ×

フジ
月9(5点)
 海月△ コンJP◯ 零度× スーツ△
火9(5点)
 ファイナル× シグナル◎ 健活× 奇跡×
木10(13点)
 隣の◯ モンクリ◎ ドクター◎ 黄昏×


今年非常に顕著だったのはフジの健闘ぶりで昨年のラインナップと比べれると圧倒的に質の向上が見られました。そのなかでも『シグナル』『グッドドクター』『スーツ』といった海外ドラマのリメイク群は大きな特徴といえるでしょう。19年1月クールではTBS日9が『グッドワイフ』でやはり海外ドラマリメイクを導入するので今後も注目すべき傾向です。
フジの健闘の裏で逆に顕著だったのは日テレのダメっぷりです。これまで鉄板だった水10ですらクソドラマが登場するようになってしまったのは由々しき事態と考えるべきでしょう。
TBSが相変わらず王者なのは今年も変わらず、日9の路線を狂わす昨年の『ごめん、愛してる』のような作品がなかったことで今年は最高打点をマーク。金10の打点の高さも変わらずで素晴らしかったと思います。
ネットニュースは相変わらず視聴率と面白さをイコールと印象操作するような記事で溢れていますが、そんなことは全くありません。一人でも多くの視聴者が正しい判断を自分で行い、いい作品と出会えますように。